さいきん、ずっと考えていたこと。

なんだか書いているうちに長くなったのと、だんだん話が広がっていっていますが、一度は書きたかったことなので書いておきます。

ネットで知り合って昨年の秋にお会いした方がこの春になくなっていたという喪中葉書が届きました。
一年半以上もほとんど毎日交流していた大切な友達だったので、「どうして自分には彼女ができないんだろう」という発言に対してよく考えてお答えしていたのですが、それはわかっていただけたのかどうなのだろうかと考えてしまいます。
彼はいろいろなものに対して否定的で、そういうことで敬遠されることが多かったのではないかと思います。それはわざわざ特急に乗りにやってきた当地に対しての発言でもそういうことがありましたし、わたしの属性でもそういうことがありました。未だにいろいろ考えていて、「ああいう風に『駅前に汚い市場があったよね』とか、あるいは県民性みたいなことでも馬鹿にするのであれば、なぜ来たのだろうか」「彼にとっては『単に事実を述べただけ』とか、彼のお住まいの隣県のほうがわたしのいる県よりも"上"で当たり前ということだったのだろうか」とか考えます。おそらく、いろいろ混じっているのでしょう。
そういう方はけっこういらっしゃいますし、わたしもたまにそういう発言をしてしまうことがあります。例えば、ファンである森見登美彦先生が大学院の修士課程を修了していらっしゃるのに、実生活で知り合った男性が「自分は大学院まで出て博士号を取得したのだから、某女優さんのような美人と交際するのが望ましい」というようなわたしを否定する発言をたくさんしつつもわたしに絡んで来るようなことがあると、「なんなのこのひとー!? 大学院までいくひとにはそういえばこういうひとが多かったかも!」というようなことを書いてしまったり。
でも、それは先生を否定しているつもりはなくて、その絡んでくる男性の思考がわからないので「大学院までいって研究するのには高い理想が必要で、そういう非現実的な理想を生身の人間(しかも、別に彼とおつきあいするとか結婚するとかそういうわけでもない女性であるわたし)にまで及ぼすのなのだろうか」とか考えていたりするのです。そういうのは、ちょっとしてから気がついてあせります^^;
また、男性に限った話でもなくて、以前わたしの日記を読みに来ては悪口を書いていたD子さんという女性もこういうところがある方だとにらんでいます。ご本人は「自分は発達障害かなにかではないか」とうたがっていらっしゃるようなのですが、わたしからすると「自他の区別がはっきりしていないので、わたしになにか(彼女が劣等感を感じている部分などを)投影して、そこをわたしが持っているものだとして攻撃するのだろう」と思います。
うまく言えないのですが、わたしが島本理生の小説を読んで「どうしてこんな扱いを受けているのに相手に恋したりするのだろうか」と思いつつ、思っているだけでわたしにすばらしい恋人がいるわけでもないし、理解できないこともない(あきらかに月とスッポンみたいにつりあわない相手だったらこういう扱いでも受け入れるかもしれないし、「すっぽん同士でいいか」みたいにあきらめがつかないかもしれない)、そういうところでひじょうにもやもやしてしまうというか。
ある意味、島本理生ワールドに違和感を持たない(持てない)ような方々のほうが、幸せそうに見えることがあります。こういう世界はあるもので、「通っている高校の教員と不倫、彼は奥様よりも自分のほうに気があるみたい」とか「初対面の気に入った女性を日本酒のおいしいお店に誘う」とかいう話を聞かされたりすると、わたしは「なにを言っているんだろう」と思います。後者はお金を払ってカウンセリングを受けに来ていた方なので、そこでアルバイトをしていてお相手をつとめることになったわたしは「初対面でいきなり日本酒のような強いお酒に誘うのは頂けません。いくらおいしいお店だったとしても、付いて行きません」とお答えしました。これはわたしの記憶の中ではかなりよかった場面として記憶に残っております。
でも、こういうことがわからない方はほんとうに多いです。そういう方々が、冒頭の男性のように「どうして自分には恋人ができないんだろう」とかあるいは「どうして友人ができないんだろう」とかいうことを悩んでおられます。
それと、そういう方々の口癖みたいなもので気になることをひとつ。
たまにそういう方と知り合うと、「こ〜んなひとがいるんだよ〜」という他人の悪口を話題にあげて「自分たちは違うよね、仲間だよね」という確認をしたいらしいことがありますが、けっこう当たり前にあてはまることがあります。例えば、また男性の話題で申し訳ないのですが、「こんな毛深い女がいてさ〜」とかいう話題をそう親しくもない女性であるわたしに振ってきた男性がいらっしゃいました。それはそういうデリケートな話題がまずダメなのと、その「毛深い」程度はけっこう当たり前で、女性誌などを見る限りではみなさんそうしたうぶ毛は生えていらしてこっそり処理しているものだと思われるのです。そういうことを知らずに馬鹿にするというのは、これは「モテない」なぁと。そして、そういうのはネットでこういう話題を書いているわたしでも相手には伝えないことが多いです。友人なら伝えますが、そういう方はまず友人にはなれませんし、こういうデリケートな細かいことを話題に出すと、いろいろと聞かれたくないことも聴かれそうですし。。冒頭の男性は、基本的に年賀状や書中見舞いは出すけれども基本的にネット上の友人なので微妙なところを伝えられましたが、おおざっぱに大局を伝えるようにしただけでした。

これからクリスマスとかバレンタインとかでひとによってはいろいろあると思いますが、まずは「お友達になれること」を目標にしてみられるとよいかもしれません。

ながながとおつきあいいただきまして、ありがとうございました。