「波打ち際の蛍」(『野性時代』2008年2月号)

  • 短期集中連載の第3回です。
  • 正直言ってあまり文章が好みではないのですが、やっぱり気になるので読んでしまいました!!
  • あの、小説の登場人物に対してナンですが、この蛍という男性は自分では紳士的な人間だと思っているのだろうと思うのです。ですが、実際の行動はそれを裏切っているんですね。例えば、前にも書いたように、カウンセリングルームで知り合った&初対面に近い、警戒して名前も教えてくれない、どんな事情があるのかわからない女性が本当に気になって大事にしたいと思っているのであれば、最初は健全にノンアルコールにすると思うし、「男の人に触れられるのが怖いんです」と言われればできるだけ我慢すると思うのです。そういうことがわからない人間が「俺は、たとえ恋人になれなくても、話をしたり一緒に出かけたりして、いろんなものを君と共有したいと思ってた」などというセリフを吐くのがどうにもこうにも気に障ります。もう少し、この蛍という男性を「欠けたところのある男性」として描いてくれるか、今後「やはり蛍も(前の恋人と同じく)DV男だった」という設定であれば納得できるのですが、そういう風には描かれていないと思うので……。今後、そうなるのかな?