島本理生

『真綿荘の住人たち』(文藝春秋)

思っていたよりは良かったです。 正直に言って、島本理生さんは気になる作家さんだけれども、『波打ち際の蛍』で蛍のような(断ってもすぐに触ってくるような、いやな)男性をよい男性のように描いていたのと、彼を「いい意味でも悪い意味でも、普通の男の人…

『CHICAライフ』(講談社)

面白かったです(*^_^*) どうして、ああいうよくない男性ばかりがでてくる小説を書くのかな?と思っていたのですが、ご本人がだめんずウォーカーだったんですね^^; 手持ちの「アダルトチルドレン」とか「機能不全家族」とかの本をめくってしまいました。 森…

「クロコダイルの午睡」(『大きな熊が来る前に、おやすみ。』所収、新潮社)

この短篇はなかなか面白かったです。 主人公の女の子の独白部分で気になるところがありました。 ああ、と私は心の中で痛感した。私は、この子のことが嫌いだ。それも彼女だけが嫌いなんじゃなく、彼女に代表されるような、苦労もせずに与えられた平和の中で…

「波打ち際の蛍」(『野性時代』2008年2月号)

短期集中連載の第3回です。 正直言ってあまり文章が好みではないのですが、やっぱり気になるので読んでしまいました!! あの、小説の登場人物に対してナンですが、この蛍という男性は自分では紳士的な人間だと思っているのだろうと思うのです。ですが、実…

「波打ち際の蛍」(『野性時代』2007年12月号、2008年1月号)

酷評しているので、未読の方はご注意ください。連載途中ですが、あまりに気になったので感想を書いています。ファンの方には申し訳ありません……。 短期集中連載の第一回と第二回です。 恋人のDVから逃れてカウンセリングに通う主人公と、そこで知り合った…