森見登美彦インタビュー「モテなくたって楽しい人生、それでいいじゃないですか」(『週刊大衆シャイ!』週刊大衆増刊 10月19日号、双葉社)

  • たいへん面白かったです(*^_^*)
  • 以下、長いのですが、特によかったところを引用させていただきます。
    • 携帯電話の方へ:「男友達には」から「偉そうに言えませんけど」が引用部分です。

男友達には恵まれ続けた大学生活だった。そんな森見さんにも精神的にキツかった時代がある。大学4回生〜5回生のとき、研究室から逃げ出し、彼女とも別れた。就職試験もすべて落ちてしまった。
「命の危険こそなかったものの、当時は崖っぷちを歩いていました。一歩間違えたらどうなっていたか。すごいギリギリのヤバイところをふらふら歩いて今に至るという。
太陽の塔』で、主人公が父親から手紙をもらいますよね。あれ、僕自身が本当にもらったんです。自分がダメなときに、父親からの手紙というのは辛いですよ。四畳半の天井を眺めて、誰か俺をどうにかしてくれ! と叫びたくなるような気持ちでした。
そういうときって、彼女の存在の比重が高くなっていくんですよね。いろんなところで認められないことのしわ寄せが、女性に向かってしまう。彼女がいないと言ってツライ思いをしている人は、5回生の僕のような感じになっているのかもしれない。女性に好きになってもらえれば、それだけで自分が肯定できる、女性で一点突破しようとするから、ますますこじれて大変なことになっていく。自分に余裕がないから、どんどん重苦しくなる。自分がそういう羽目に陥ったので、偉そうに言えませんけど」

  • 以下はこのインタビューを拝読しての、「どうして友達や恋人ができないんだろう」と思っている方に役立つかもしれない豆知識ですので、必要のない方はご覧頂かなくてもけっこうです。ショックな方もいらっしゃると思います。





  • うん、「女性で一点突破しようとするから、ますますこじれて大変なことになっていく」男性は多いですね。
    • そして、こういう方はたいてい難しい^^;
    • 例えば、非常にわかりやすく書くと、大学院で修士号を取得して短大で文学の講師をしている男性と知り合ったりすると、わたしが読書が趣味ということで興味を持たれます。ですが、短大で教えているにも関わらず「やっぱり大卒でないとな」という発言があって嫌な気分にさせられたり*1、わたしが彼の読んでいない本やよく知らない作家のファンだったりすると、よく知らないのに「その作家はこれこれこうだろう、まあ若いうちはいいかもしれないけど」と誤った知識で否定しにかかってきたりします。挙句の果てに「女なんか」と言葉の暴力を振るってきたりするので適当な理由をつけて遠ざかると、「どうして嘘をつくんだ!」と怒ってきたりします。
    • だれでもあるものですが、こういう方の場合はかなり主観と客観にズレがあるのです。彼の主観ではわたしに好意を持っているつもりなのかもしれませんが、客観的には「『他人はダメだけど、自分たちは仲間だよね』とアピールするわりには些細なことでも絶対にわたしに勝とうとするし、それで『女なんか』といってくるのなら、どうして女性であるわたしにわざわざ連絡をしてくるのか?」となります。
    • ちなみに、こういうのは男性に限りません。わたしの日記を熟読しつつ悪口を書くとか、わたしを馬鹿にしつつしょっちゅう誘ってくるとか、そういう女性もいらっしゃいます。彼らはいったいなんなのか? というのは興味のあるテーマのひとつです。
    • このへんに興味のある方へ:id:dareka-backroom:20080922に少し書いてあります(インタビューとは関係ありません)。

http://d.hatena.ne.jp/Tomio/

*1:わたしが大卒ということで「自分たちは"大卒以上"という仲間だよね」と言いたかったのかもしれませんが、嫌な気分になります