うーん。

平山瑞穂先生は「シニカル、意地悪」というよりは、「"天然"で、"普通"というものをご存知ない」のだと思います。
わかりやすく言うと、先生は学生時代に社会学がご専門だったので、「社会調査」みたいな科目で「正規分布図」をご覧になったことがあると思います。
あの図でいうと、先生は右側のはじの上位数パーセントに入っているはずです。そして、世の中の多くの普通の人々=ボリュームゾーンは先生よりも下位にあるのです。
先生のこれまでの言動(著作物を含む)からすると、「自分は平山瑞穂先生の良い読者にはなれない」という方はかなり多いでしょう。
てっきり、先生はそういう事をご存知でいらっしゃるのだと思っていました。あるいは、先生が"自ら読者を選んでいる"のだと。
でも、そうではなかったようなので、ちょっとびっくりしています。
『ラス・マンチャス通信』みたいな作品だと主人公目線で読めますが、『シュガーな俺』みたいな現代ものだとそういう風に乗れない方は多いと思います。例えば、わたしだと、リフレックスという抗うつ剤を服用するようになってからかなり調子が良くなってきたのですが、副作用としてかなり食欲が出ます。結果としてかなり太ってしまいました。でも、いちいち他人に理由を説明する事はないので、「デブ」として生きています。先生の大嫌いな「デブ」です。そうなると、『シュガーな俺』はあまり読み返したくないです^^;
そういうような事で、ここ数年は先生の作品を読んでも感想を書いたり伝えたりしなくなっていました。
わたしは選ばれた読者ではないのだと。
てっきり、先生は「(おそらく)少数の選ばれた読者たち」とやっていかれるのだと思っておりましたが、このエントリによると、何か思うところがおありなのでしょうか。
ブログにお書きになられるくらいでしたら、生の先生をご存知の、辻さんやうらりあさんたちにお尋ねになられてはいかがでしょうか。
わたしが思い付くのは、かなり出来る生徒さん向けの国語や英語などの講師のお仕事くらいです。
また、作家をお続けになられるのなら、もう少し人気が出るためには「普通」を知る、例えば「バカ」などの言葉に気をつけられるとよろしいかと。

http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/211072/181870/76409687