平山瑞穂『シュガーな俺』(世界文化社)

血液検査の結果が出る通院日に購入しました(おかげさまで、今のところはなんともなかったです)。
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面白かったです。ネット連載を待っておられる方々は、これからの展開が楽しみですね♪

  • 書籍版では、ネット版よりも亜梨沙の独特の言葉遣いが徹底されていてよかったです。
  • 「献立・買い物メモ」も、記入例&コピーして使えるひながたがあるので実用的ですね。
  • p.232に厳密なカロリーコントロールをしていた頃の思い出が出てくるのですが、その甘味を取る工夫の様子が本当に甘そうな「ごほうび」感があってよかったです。
  • あと、もう一年以上も前の「黒いシミ通信」時代にお勤め先の洗面所のお写真などを拝見して「センセイはどうしてそんなに個室にこだわられているのだろう(男性はたまにしか使用しないと思われるのに)」と思っていた謎が解けました。
  • それにしても、奈津さんは忙しすぎです。実際の奥様もこれほどハードワークなのかどうかは存じ上げませんが、お倒れになりませんように!しかし、よいご夫婦ですね〜。
  • カバーをめくった中もカルテっぽい色あいなどのデザインがよかったです。
  • 「アボカド」「ウォツカ」「蒲団」といった表記にもセンセイのこだわりが感じられました。

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【小姑コーナー〜あるいは編集・校正・写植などの謎〜】
以下、気になったこと、不思議に思ったことを書いていきます。

  • 帯のシュガーフレンドからの応援メッセージ
    • 「MOMOさん」とあるのは、正しくは「momoさん」(小文字)でした。
  • 本文中に誤字・脱字が目立ちました(右はネット連載での表現)。「です」「ます」の部分に集中しているというのは、写植の方にこういう癖があるということなのでしょうか。
    • p.19、亜梨沙の発言「オッケーでございす、参りましょう」←「オッケーです、行きましょう」
    • p.27、同上、「拝読させていただきとうございす」←「拝読させていただきとうございます」
    • p.140、同上、「オッケーでございすからね」←「オッケーでございすからね」
    • p.161 血糖値が目に見えて上がることがあるのだ(句点なし)←句点なし。
    • p.169、「みけ松がにゃあにゃあ泣きながら」←以下は未掲載。正しくは“鳴きながら”。
    • p.180、喬一の発言「ちゃんとやってたんすよ」「改善されてたんすよ」←酔っているという設定だからなのかどうか不明。
    • p.200、亜梨沙の発言「ロボットみたいでございす」

こういうことは著者の手を離れた編集・校正・写植といった一連の作業の段階でわかるものだと思うのですが、どうしてこういうことになっているのか、こういうお仕事に明るくないわたしは不思議に思いました。うーん、せっかくよい本なのにもったいなかったです。