- 『太陽の塔』(新潮文庫)。
- 文庫化で変わった部分を見つけたりしつつ、また笑わせていただきました。この本にピンク色の地にグレーの小さめの猫のシルエット、というとても可愛らしいブックカバーをかけて電車内でニヤニヤしながら読む女ってなかなかいないだろうと思いました。いえ、田舎の路線に乗っての帰り道で、乗客が少なかった&2人ずつ向かい合わせに座れる座席だったので広げてみたのですが、やはり危ないですね。普通の電車だったら広げられません。それにしても、この小説、いったい何度読んだかわかりません。(ふだん笑えるものを読まないこともあり、ちょっと調子が悪かったり暗い気分になりかかったりしたとき、寝る前などに何度も読み返していました。なんだか単行本は付箋だらけになっています。)
- 「走れメロス」(『小説NON』7月号)。
- 面白かったです。須磨さーん。あと、彼女の彼氏ってどんななのか見てみたいです。
- 主人公が「落第を重ねて」とあるのですが、部活動って3年で引退だったと思うので、そういうところが気になりました。「重ねて」だと(こちらでいう)3年生の秋の学園祭として、追いかけてきて「おまえ」呼ばわりするたのは同学年(以上)の皆さん方、待っていたのが後輩ひとりだけ?とか。いや、原作を考えるとそうなるのかもしれませんが。でも面白いと思います。
- それと、今回ほど「地名がわからない!地図を!」と思ったことはありませんでした。京都の方だともっと楽しめるんでしょうね。うーむ。
- 「大文字納涼船合戦」(『パピルス』6号)。