「ファンタジーノベル大賞第22回作品募集 森見登美彦さんに聞く」(読売新聞、2009年12月3日)

森見登美彦先生のインタビューが「本よみうり堂」の「出版トピック」欄に掲載されていました。
一部をご紹介(全体は図書館などで新聞をご覧になるか、下のURLをクリックしてくださいませ)。

攻略法は皆無

 ――もてない大学生を書いてきた森見さん自身は、今年結婚を発表された。作風に変化は?

森見 もてず留年している大学生ほど、好き勝手なことをいえるやつはいないので、ちょっといいのかなとは思っています。自虐的なことは書きにくくなったかな。『太陽の塔』の主人公のまま生きていっても不幸なので、まあしゃあないかなと。

 ――第二の森見登美彦を目指す人たちへのアドバイスを。

森見 第二の森見登美彦を目指しても無駄(笑)。その枠は僕が食い尽くしたので、似たところを目指してももう椅子はない。僕の経験から言って、これは小説といっていいんだろうかと疑問に思うような、全然違うものを書かないといかんのですね。お行儀よくしないほうがいいし、攻略法はまったくない。

 ――受賞して作家になって良かったですか?

森見 後悔したことは一度もないです。辛(つら)いこともあるけれど、やっぱりいい。自分が書いてる文章で、多くの人が面白がってくれるわけですから。
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20091203bk03.htm

http://d.hatena.ne.jp/Tomio/