対談 羽海野チカ×森見登美彦(『ダ・ヴィンチ』2010年6月号、メディアファクトリー)

森見登美彦先生は髪をお切りになられたのですね。さっぱりしていらっしゃいますね。
対談から特によかったところを一部ご紹介。

羽海野 (略)持って生まれたものが違うって不公平ですよね。でも不公平だって嘆いていてもしょうがないってことをたぶん私は描きたいんだと思う。だって1回も負けたことがない人なんていないから。『3月のライオン』では負けた時の身の振り方を自分の知ってる範囲でなるべくいっぱい描いてみようとおもってるんです。若い子も読んでくれているし、失敗したって全部が終わるわけじゃないんだってことを絶対に描かないとって。

森見 そうやってプライドを壊されるというか、ヘコたれることは実はすごく大事で、そこを通過せんとダメなのかなあと。じゃあ、自分がステップあがってきたのかって言うと、そうとも言えず。やっぱりエラソウなことは全然言えません(苦笑)。

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