森見登美彦先生インタビュー(『ダ・ヴィンチ』2010年7月号、メディアファクトリー)

気になったところを抜き書きしておきます。

 そして、この小説の原風景といえるものがもうひとつ。
「僕はスタニスワフ・レムの小説『ソラリスの陽のもとに』がすごく好きなんです。もう何回も読み返している、僕の中でもベストに近い作品。SFにそんなに詳しいわけではないんですが、あれも結局<世界の果て>を描いてる話ですよね。ソラリスっていう人間が理解できない現象を直接描くんじゃなくって、その輪郭、境界線だけを上手に描くというやり方で。『ペンギン・ハイウェイ』では郊外を舞台に『ソラリス』をやりたかった。不思議な現象が起きて、男の子がその境界線のぎりぎりまでいくっていう」

ソラリスの陽のもとに』は未読ですが、興味がわいてきました。
先生の穏やかなご近影も、とてもよかったです(*^_^*)

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