『知らずに他人を傷つける人たち−−モラル・ハラスメントという「大人のいじめ」』(ベスト新書)

  • この本はインターネットの他人のサイトからの無断引用などが問題になっているらしいのですが、モラル・ハラスメントについてわかりやすい入門書だと思います。
  • 簡単な「モラハラ・チェックリスト」があります。
  • 最後のほうの「モラハラ人間にならないため」という項目から一部を引用させていただきます。

ある自治体の男女共同参画センターを訪れる機会があったときのことだ。そこが発行している機関紙に「夫のためのコミュニケーション講座」のお知らせがあったので、担当者に内容をきいてみた。すると、妻が作ってくれた食事に「ごちそうさま」「おいしかったよ」と言いましょう、などごく初歩的な会話を練習するのだ、という答えが返ってきた。私が思わず「幼稚園じゃあるまいし」と笑うと、担当者は真剣な顔で「そうです。でも、多くの男性はそれもできません」と言った。しかも、幼児ならいっさい何も言わないだけだが、成人である夫たちは、口にあわないときだけ「なんだ、これ?」「こんなもの、くわせるのか!」と主張するからよけいに困る、とのことだった。

    • 前に新聞で読んだ「花婿学校」のようなところでも、「いただきます」「ごちそうさま」を言うように教えているとのことだったのですが、やはりこういう方は意外と多いのでしょうね。
    • そして、対価を支払って「教えてください」といらっしゃる方なら教えることもできますが、そうではないような方(仕事上だけの付き合いだとか、オフ会で出会った相手とか)だとなかなか口に出せません。ちなみに、対価を支払ってわざわざ「教えてください」と来ている方でも、けっこう「ふん、そんなこと」「なんでそんなことを言われなくちゃいけないんだ」という方は多かったです(そういうアルバイトをしていました)。