森見登美彦「茄子への開眼」(講談社ボックスマガジン『パンドラ Vol.1 SIDE-A』)

  • やっと入手しました〜。でも、ネットで注文したせいか(amazonではありません)、713ページから8枚にわたって製本がおかしいです。背表紙の内側に紙がくっついているべきはずなのに、下の方が内側に折れています。まぁ、読めるからこれでよいこととします……。
  • このエッセイはタイトルからの予想通り、とても面白かったですよ(*^_^*)
    • エッセイというか、『小説宝石』で連載中の「美女と竹林」のようなスーパーフィクションといったほうがしっくりくるかも? たった「3ページ」じゃなくて、もっと読みたかったです(*^_^*)
    • さて、一部引用をば(このくらいなら大丈夫かな?)。

職場の親睦を深めるためにボーリング大会が開催され、後日その打ち上げが行われることになった。いつも一緒に昼飯を食べていた恩田先輩が采配をふるって賑やかになりそうであった。私はボーリングに熱心ではなく、しかも時間がなかったので大会には参加しなかった。

そもそも私は打ち上げにしろ結婚式ニ次会にしろ、パーティというものが苦手である。機転をきかせて身の置き所を見つけるのが苦手で、椅子取りゲームでは必ず座り損ねるクチだ。人が大勢集まっていて、それぞれワイワイと喋っていて、その中で話す相手もおらずに何となくぽつんとしている。あの居たたまれなさを、私は激しく憎む。丸一日一人で部屋に閉じこもっていても淋しいと思ったことはないが、大勢の人に囲まれて身の置き所もなく迷っていると、腹の底から「人間って何だろう」と思う。「なんでこんな思いをして生きていかねばならないのか、諸君!」

  • 引用はここまでです。
  • これは恩田先輩の登美彦先生に対する「愛」ですね(*^_^*)
  • 注:以下はあまり面白くないのに自分で書いていて長くなってしまったのと、ややネタバレになってしまうので、お読みにならなくても結構です^^; 





  • わたしはイベント関係のアルバイトをしていたことがあるのでちょっと知っているのですが、こういうのは一応法律があって、「健康を守るために30分以内」となっているんですよね。登美彦先生はけっこうお疲れだったのではないでしょうか。
    • たとえば、なにかのお店のオープニングセールなどでお子さん方を集めて、12時〜・14時〜・16時〜とイベントを行ったりするのですが、このような感じになります。

「みんな、今日は集まってくれてありがとう! 今日は「四天王」の中から「モリミレッド」が来てくれました〜!!」
「わ〜!!」(拍手)
「じゃあね、まずはクイズコーナーから♪ 正解した子には、この『四天王グッズ*1』をあげちゃうよ(*^_^*) わかった子は手を挙げてね〜(*^_^*)」
「はーい!」
「いいお返事ね〜(*^_^*) では、第一問! モリミレッドが乗っている自転車のお名前はなんというでしょうか?」
「はい!」
「そこのポケットのついたジャケットの男の子! お名前はなんて言うのかな?」(と助手さんがマイクを向ける。)
「高薮智尚!」
「はい、ともなおくん、とっても元気ですね〜(*^_^*) お答えは?」
「まなみ号!」
「はい、正解〜(*^_^*)」(助手さんがともなおくんに「四天王グッズ」を手渡す。)
(以下、第三問まで行い、他に飾磨大輝くんと井戸浩平くんがグッズを獲得する。)
「じゃあ、最後はモリミレッドと一緒にお写真を撮りましょう! みんな、順番に並んでね〜(*^_^*)」
(全員と写真を撮ったり握手をしたりして30分以上経過……。)
「じゃあ、モリミレッドが最後に『妄想フラッシュ』のポーズを決めてくれるよ(*^_^*)」
(みんながカメラを構え、撮影する。)
「じゃあ、みんなでモリミレッドにさようなら〜!!」
「さようなら〜!!」
(ここで40分超過、やっと終了。)

  • 注:もしかしたら、こういう戦隊モノにはなにか(「グリーンは肉体派」というような)お約束があるのかもしれませんが、よく知らないので適当に書いてみました。「四天王」のメンバーなどの主な登場人物や得意技は以下の通り。
    • モリミレッド:妄想フラッシュ。
    • シカマグリーン:六法全書パンチ。
    • タカヤブルー:鋼鉄製の髭による頬ずり。
    • イドイエロー:法界悋気噴出。
  • その他の登場人物。
    • 水尾隊員:叡山電車を自由自在に乗りまわし、四天王の救護に向かう。
    • 締切次郎:モリミレッドに常につきまとう妖怪。レッド、危うし!

http://d.hatena.ne.jp/Tomio/

  • 長々とお読み頂きまして、ありがとうございました(*^_^*)

*1:想像がつきません。ゴキブリキューブではないことは確かでしょう。